1987 年 36 巻 12 号 p. 640-644
われわれは99mTcと111Inの線減衰係数が近似していることに着目して, これらの二つのエネルギーを利用する新しい吸収補正法を開発した。このデュアルエネルギー法による吸収補正は99mTcの外部面線源からのTCTデータと同時に得られた111In標識モノクローナル抗腫瘍抗体のSPECTデータを使用する。SPECTデータにTCTから得られたコレクションマトリックスを入力することにより吸収補正がされる。胸部ファントム実験では吸収補正SPECT像は実際の111Inの放射能分布と良く一致した。