In:
Island Arc, Wiley, Vol. 26, No. 5 ( 2017-09)
Abstract:
交代作用を受けたマントルかんらん岩中の輝石が地球内部における水のキャリアーとしてどの程度重要な役割を果たしているのか, これまで十分に理解されていない. 本研究では, 4ヶ所の沈み込み帯(メキシコ, カムチャッカ, フィリピン, ニューブリテン)およびプレート内部(西ビクトリア)に産する, 交代作用を被ったマントルゼノリス中の輝石を対象に, SHRIMP‐SI を用いて含水量を予察的に測定した. その結果, 沈み込み帯起源のマントルゼノリス中の輝石含水量は70∼510 ppmであり, ゼノリス全体としての含水量は 88∼3737 ppmと推定された. 一方, プレート内部起源のマントルゼノリスの含水量は3447 ppm と推定された. 交代作用を受けたマントル物質は, リソスフェアの底部で蓄積するか, もしくは対流によって輸送されたマントル深部において, 角閃石の分解に伴い水を放出している可能性がある.
Type of Medium:
Online Resource
ISSN:
1038-4871
,
1440-1738
DOI:
10.1111/iar.2017.26.issue-5
Language:
English
Publisher:
Wiley
Publication Date:
2017
detail.hit.zdb_id:
1495883-1
detail.hit.zdb_id:
2020960-5
SSG:
13
Permalink