同一地区内に植栽されている株分け後の年生が異なるボタン樹(5,10,15,20,25,30年生)‘洛陽紅(Luo Yang Hong)’を供試し,樹体変化および葉における可溶性タンパク質含量(以下タンパク質含量),スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)活性ならびにマロンジアルデヒド(MDA)含量を測定し,樹体の老化現象を明らかにした.新梢の長さ,葉の長さおよび着蕾数は,5~15年生樹までは増加し,20年生以後の樹からは減少傾向を示した.特に,新梢の長さは加齢とともに著しく短くなった.また,タンパク質含量は15年目までは増加し,その後は年生とともに減少した.SOD活性は年生とともに減少する負の相関を,さらにMDA含量は年生とともに増加する正の相関を示した.